WH修飾は、英語の文中で情報を付加するための重要な手段の一つです。
"WH"は、疑問詞(例:who, what, where, when, why, how)から始まる修飾語や節を指します。
WH修飾を使うことで、文の中の名詞や動詞に追加の情報や背景を提供することができます。
この記事でわかることこんな方におすすめ
- WhoとかWhichが文の途中で来るとわからなくなる人
- 二つの文章を一つにまとめたい人
- 英語の基礎を固めたい人
勉強嫌いな僕がワーホリ経験を通して、独学で英語を習得し外国にある子会社の社員と英語で仕事をしています。
WH修飾の使い方
WH修飾の使い方は主に2つあります。
- 名詞を修飾する場合
- 文全体を修飾する場合
WH修飾は2つの分を1つに繋げたり穴埋め修飾と考えてもらえれば、サクッと理解ができます。
例えば、この2つの文があるとします。
This is John.
John is playing soccer.
この二つの文章をつなげたいのですが、その時に使えるのがWH修飾です。
この二つの文の共通語は"John"ですね。そのうちの一つの"John"を"who"に置き換えて分を繋げます。繋げた形がこの文です。
This is John who is playing soccer.
これで完成です。
めっちゃ簡単だね!
たったこれだけです。穴埋め修飾という意味は、"is playing soccer"の前に本当は"John"が来ますよね?だけど、ここに穴が空いたように不足しています。それを"who"が補っている形です。
基本的な形はわかったけど、"who"とか"what"の違いって何?
WH修飾には、"who","what","which","when","where","whom","how"があります。それぞれ使い方が異なるので、紹介しますね!
人を指定する"who","whose","whom"
1. Who
「Who」は疑問代名詞の一つで、主に人を指定する場面で使用されます。具体的には、どの人か、誰かを問いかける際に使われます。
例文
- 疑問文での主語として
- 例: Who is that man?
- 日本語訳: あの男性は誰ですか?
- 関係代名詞としての使用
- 例: The woman who lives next door is a doctor.
- 日本語訳: 隣に住んでいる女性は医者です。
穴埋めの場所によって意味が異なる
この二つの文章の意味がわかりますか?
- He's the doctor who treated my grandfather.
- He's the doctor who my grandfather treated.
穴埋めする位置が変わるだけで、文章の意味が変わってしまいます。
が、難しく考えることはなく、英語は決まった順番を守る言語なので、その順番さえ覚えれば全く困りません。
ちなみに回答はこちらです。
- 彼は私の祖父を治療した医者です。
- 彼は私の祖父が治療した医者です。
2. Whose
「Whose」は所有を問う疑問代名詞です。何かの所有者や関連する人物を特定する際に使用されます。
例文
- 所有を問う疑問文での使用
- 例: Whose book is this?
- 日本語訳: この本は誰のものですか?
- 関係代名詞としての使用
- 例: The girl whose brother is in my class plays the piano.
- 日本語訳: 私のクラスにいる兄がいる女の子はピアノを弾きます。
"Whose"はその人が持っているものを説明する時に使います。
例文のように、通常は"The girl's brother"となる文を、"The girl whose brother"とすることで、どんな女の子がなんなのかを説明することができます。
例文の日本語訳で説明すると、兄がいる女の子がピアノを弾くとなります。
めちゃくちゃ便利なので、ぜひ使ってみてね!
3. Whom
「Whom」はフォーマルな英語でのみ使用されることが多い形で、特に文の目的語として人を指定する場合に使います。日常英会話では「who」がこの目的でも使用されることが多いので、現代英語では「whom」の使用は少なくなっています。
ポイント
- フォーマルな疑問文や文の目的語として
- 例: To whom did you give the letter?
- 日本語訳: あなたはその手紙を誰に渡しましたか?
- 関係代名詞としての使用
- 例: The man with whom I spoke yesterday is the CEO.
- 日本語訳: 昨日私が話した男性はCEOです。
「Who」「Whose」「Whom」は人を指定する際に非常に役立つ疑問代名詞・関係代名詞です。特に「who」と「whose」は日常英会話で頻繁に使用されるので、これらの基本的な使い方をしっかりと理解しておくと、英語のコミュニケーションが格段にスムーズになります。
ものを指定する"which"
"which"は人以外のもの全般に使います。車やテレビ、家などはもちろん犬や猫などの人以外の生き物に対しても使います。
基本的な使い方は"who"と全く同じです。
一応"which"の使い方教えるね!
関係代名詞としての使用
"which"は、先に述べられた物や事柄に関連する追加情報を提供するために使われます。
- 例: The movie which I watched last night was amazing.
- 昨晩私が観た映画は素晴らしかった。
- 例: This is the phone which I bought recently.
- これは最近私が買った電話です。
3. 文頭での修飾
文の冒頭で「which」を使って、前の文全体を修飾することもできます。
- 例: I forgot my umbrella. Which is why I got wet.
- 私は傘を忘れました。それが私が濡れた理由です。
やっぱり基本的な使い方は"who"と一緒だね!
前置詞を前に置くWH修飾
通常、日常的な会話やカジュアルな文章では関係代名詞の後に前置詞を配置します。しかし、よりフォーマルな文体や、公式な文章、または学術的なテキストでは、前置詞を関係代名詞の前に置くことが推奨されます。
人を指す場合
- カジュアル: The man who I worked with is my friend.
- 日本語訳: 私が一緒に働いた男性は私の友人です。
- フォーマル: The man with whom I worked is my friend.
- 日本語訳: 私が一緒に働いた男性は私の友人です。
物を指す場合
- カジュアル: The box which I put my keys in is on the table.
- 日本語訳: 私が鍵を入れた箱はテーブルの上にあります。
- フォーマル: The box in which I put my keys is on the table.
- 日本語訳: 私が鍵を入れた箱はテーブルの上にあります。
注意点
- 「whom」の使用: 人を指す場合、特にフォーマルな文体では「who」の代わりに「whom」を使用します。例えば、「The woman to whom I spoke」のように。
- 適用範囲: このフォーマルな形式は、特に公式な文書や学術的な文書でよく見られます。一方、日常会話やカジュアルな文書ではあまり使われません。
- 意味の変化: 前置詞を前に移動させることで文の意味は変わりませんが、文の雰囲気やトーンがよりフォーマルになります。
Wh語ではなく、Thatを使う場合
「WH修飾」を使わないケース
「WH修飾」は主に特定の情報を提供するためのものであり、情報が不要な場合には省略することができます。
「WH修飾」は補助的な働きをするので、
- 例: The book (which) I bought is interesting.
- 日本語訳: 私が買った本は面白い。
2. 「that」を使うケース
「that」は非制限的な関係代名詞として、以下のような場面で使われます。
- 必要不可欠な情報を提供する場合: 「that」が導入する情報は、名詞を特定するために必要です。
- 例: The book that you recommended is sold out.
- 日本語訳: あなたが推薦した本は売り切れています。
- 例: The book that you recommended is sold out.
- 先行詞が「all, everything, nothing, something, the only」などの代名詞の場合: これらの代名詞の後には「that」を使います。
- 例: Everything that you said is true.
- 日本語訳: あなたが言ったことは全て真実です。
- 例: Everything that you said is true.
- 先行詞が数量を示す場合: 数量を示す名詞の後には「that」を使うことが多いです。
- 例: There are few books that cover this topic in detail.
- 日本語訳: このトピックを詳しくカバーしている本は少ない。
- 例: There are few books that cover this topic in detail.
"that"を使うケースは、「選ぶ必要がない時」に使います!
"who"や"which"は、いろんな選択肢から一つをつまみ上げるようにイメージで使うことが多いですが、"that"は、「なめらかに、正確に導く」ようなイメージです。
上のどの例も、"the book"や"everything"など、すでにその単語で特定されているため、わざわざ限定する必要がありません。
それとは逆に"who"や"which"はその後に続く文章が定義した単語の説明となっています。
が、初心者の方には使い分けが難しいので、そこまで重要視しなくても問題ないです。なぜならどっちでも伝わるから。
もし、判断に迷ったら"that"を使えば問題なしです!
3. 「that」を使わないケース
「that」は以下のような場面で使われません。
- 前置詞の後: 前置詞の後には「which」や「whom」などの「WH修飾」を使いますが、「that」は使いません。
- 例: The person with whom I spoke is the manager.
- 日本語訳: 私が話した人はマネージャーです。
- 例: The person with whom I spoke is the manager.
- 非制限的な関係節で: 非制限的な関係節(追加情報を提供する節)では「that」は使いません。
- 例: My brother, who is an engineer, is coming tomorrow.
- 日本語訳: 私の兄、彼はエンジニアですが、明日来ます。
- 例: My brother, who is an engineer, is coming tomorrow.
「that」と「WH修飾」は関係代名詞として、名詞や代名詞を修飾するために使われます。しかし、その使い方や適用場面には特定のルールやガイドラインが存在します。英語学習者はこれらの違いを理解し、適切な文脈で適切な関係代名詞を選択することが重要です。
"where","when","why"の使い方
基本的な使い方は、"who", "which"と全く同じです。違いといえば、"where"は場所、"when"は時間、"why"は理由を表す単語です。
それぞれ例文を紹介するね!
例文
- This is the park where I play soccer every weekend.
- 日本語訳: これは私が毎週末にサッカーをする公園です。
- I will never forget the day when we first met.
- 日本語訳: 私たちが初めて会った日を忘れることはありません。
- Can you explain the reason why you were late?
- 日本語訳: 遅れた理由を説明してもらえますか?
「where」、「when」、「why」は英語の文中で特定の情報を指定したり、関連性を示すために使われる単語です。
それぞれの単語は特定の種類の情報(場所、時間、理由)に関連して使われるので、それぞれの単語の基本的な意味と使い方をしっかり覚えることが大切です。
カンマ,を使ったWH修飾
WH修飾を使った文の中で「,」を使った文を見ますよね?
あの「,」の意味知ってますか?とても細かいですが、文章の意味がまるで異なるので、ある場合とない場合の違いについて説明しますね!
カンマ,がある文章
追加の情報や背景情報を提供するものですが、それがなくても文の主要な意味は変わりません。このタイプの節はカンマで区切られるのが一般的です。
例文
My brother, who is an engineer, is moving to Tokyo.
- 日本語訳: 私の兄は東京に引っ越します。ちなみに、彼はエンジニアです。
この文の「who is an engineer」は補足情報です。この情報がなくても、兄が東京に引っ越すことの主要な情報は変わりません。
カンマ,がない文章
前にくる名詞を特定するための必要な情報を提供します。このタイプの節はカンマで区切られません。
例文
The man who is wearing a blue shirt is my uncle.
- 日本語訳: 青いシャツを着ている男性は私の叔父です。
この文では、「who is wearing a blue shirt」は必要情報です。これにより「man」が特定され、青いシャツを着ている男性が叔父であることがわかります。
カンマなし vs カンマ付きの違い
基本的には、情報が文の主要な意味にとって必要かどうかで決まります。
- カンマなし(必要情報): その情報がないと、文の主要な意味がわからなくなる。
- カンマ付き(補足情報): その情報は追加のもので、文の主要な意味には影響しない。
この違いを理解することで、読者や聞き手に適切な情報を効果的に伝えることができます。