英語の時制に頭を悩ませていませんか?
「現在形」と「過去形」の違いはもちろん、より複雑な「現在完了形」や「過去完了形」など、多くの時制が存在し、それぞれの使い方やニュアンスを掴むのは難しいものです。
英語の時制には現在形、過去形、未来形があり、現在形と過去形には進行形と完了形が加わります。
なので、7つのパターンを覚える必要があります。
ちょっと多いけど、これを覚えればネイティブレベルに近づくよ!
こんな方におすすめ
- 英語の時制がわからない人
- 使い分けがわからない人
- 英語の基礎を固めたい人
勉強嫌いな僕がワーホリ経験を通して、独学で英語を習得し外国にある子会社の社員と英語で仕事をしています。
この記事では、英語の時制の混乱を一掃するためのわかりやすい解説と、実際の会話で使える例文集を提供します。時制の基本から応用まで、明確で簡潔なガイドで英語の時制をしっかりと理解しましょう!
現在形
現在形は、現在の出来事や状態、または一般的な事実や習慣を表す時に使用されます。
例えば、「彼はピアノを弾く」や「太陽は東から昇る」といった文は、現在の状態や一般的な事実を示しています。
また、以下のような状況で現在形を使います。
- 習慣
- 思考・感情
- 宣言
- 実演
- その他のポイント
それぞれ例文を使って説明するよ
習慣
- I read a book every night before going to bed.
- 私は毎晩、寝る前に本を読む。
- He goes hiking in the mountains every weekend.
- 彼は週末にはいつも山にハイキングに行く。
「毎晩」や「週末」のように時間の副詞を使用して、定期的に行われる行動や習慣を示しています。
現在形は、特定の時間帯や周期に繰り返される行動を表す際にも使われます。
習慣や定期的な行動を表す際には、時間の副詞(例:毎日、毎週、毎年、いつもなど)を使用して、その行動がどれくらいの頻度で行われるのかを明確にすることが一般的です。
これにより、文の意味がより明確に伝わります。
思考・感情
- She likes chocolate.
- 彼女はチョコレートが好きだ。
- I agree with that idea.
- 私はそのアイディアに賛成だ。
今抱いている感情や思考に対しては、現在形が使われます。
宣言
- (I am the leader of this project.
- 私はこのプロジェクトのリーダーだ
- This book is mine.
- この本は私のものだ。
事実や現在の状態を断定的に表現する際に現在形を使用します。
実演
- Look, I solve this problem.
- 見て、私はこの問題を解くことができる。
- He shows how to play the guitar.
- 彼はギターを弾く方法を示す。
実際に何かを示す、実演する際に現在形を使用します。
特に、生の状況やプレゼンテーションでのデモンストレーション時によく使われます。
その他のポイント
- She leaves for London tomorrow.
- 明日彼女はロンドンに行く。
- The train departs at 10 a.m.
- 電車は10時に出発する。
時は心の中というイメージで、未来形のことでも現在形を使うパターンで使います。
予定や計画、時刻表など、未来の確定的な出来事を表す際に現在形を使用することがあります。
未来の出来事であっても、それが確定的で変わることがないと考えられる場合に現在形を使用します。
現在形と現在進行形のニュアンスの違い
この二つのニュアンスの違いは、現在形が、普段何をやっているのかを表現するのに対し、現在進行形は今現在進行中の行動や状態を表す。また、近い未来の予定や計画を示すこともあります。
- What do you do?
- What are you doing?
この例文の違いは上で説明したように、1は習慣(普段何してるの?)を聞いているのに対して、2は、今現在(今何してるの?)と聞いています。
ちなみに1は仕事何してるの?っていう意味でよく使います!
過去形
過去形は、過去に起こった出来事や状態を表す時に使用されます。
また、過去形は距離があるときにも使います。
そして、過去形は以下の3つのパターンで使います。
- 丁寧な表現
- 控えめな過去の助動詞
- 仮定法
一つずつ見ていこう!
丁寧な表現
過去形は、直接的な要求や提案をより丁寧に表現するために使用されることがあります。
例文
- I was wondering if you have a moment to talk.
- ちょっとお話しできる時間はありますか?
- I hoped you could give me some advice.
- 何かアドバイスをいただけると嬉しいのですが。
控えめな過去の助動詞
過去の助動詞(例: "could", "would", "might")は、現在や未来の出来事について控えめな表現をする際に使用されます。
例文
- I thought you might be interested in this event.
- あなたがこのイベントに興味を持つかもしれないと思いました。
- She said she would consider the proposal.
- 彼女はその提案を検討すると言いました。
仮定法
仮定法過去は、現実には存在しない状況や出来事を仮定する際に使用されます。
例文
- If he were here, he would know what to do.
- もし彼がここにいたら、何をすべきか知っているだろう。
- If I had known about the meeting, I would have attended.
- もし会議のことを知っていたら、参加しただろう。
未来のことでも過去形を使う場合
- 仮定法過去:
- 未来の出来事に対する仮定や条件を表す際に、過去形を使用することがあります。
- 例文: "If I won the lottery, I would travel around the world."
- 日本語訳: もし宝くじに当たったら、私は世界中を旅行するだろう。
- この文は、未来の出来事(宝くじに当たること)に対する仮定を表しています。しかし、過去形の "won" を使用しています。
- 間接疑問文:
- 未来の出来事に関する疑問を間接的に表現する際に、過去形を使用することがあります。
- 例文: "She asked if I was coming to the party tomorrow."
- 日本語訳: 彼女は私が明日のパーティーに来るかどうか尋ねた。
- この文は、未来の出来事(明日のパーティーに来ること)に関する疑問を間接的に表現しています。しかし、過去形の "was" を使用しています。
- "was/were to" 構文:
- 未来の出来事に対する仮定や可能性を表す際に、"was/were to" の構文を使用することがあります。
- 例文: "If she were to move to Japan, she would learn Japanese."
- 日本語訳: もし彼女が日本に引っ越すなら、彼女は日本語を学ぶだろう。
- この文は、未来の出来事(日本に引っ越すこと)に対する仮定を表しています。しかし、過去形の "were" を使用しています。
これらのパターンは、未来の出来事を表現する際の特定の文脈やニュアンスに応じて使用されます。過去形を使用して未来の出来事を表現することで、文の意味やニュアンスが変わることがありますので、注意が必要です。
進行形
進行形の形はbe動詞+ーingの進行形は、英語で「今、進行中の行動や状態」を表す時に使います。
そして、意味としては以下の形で使われますので、しっかり覚えましょう。
- 現在進行中の行動
- 近い未来の予定
- ある期間にわたる行動
それぞれ説明するね〜
現在進行中の行動
一番メジャーな使い方がこの形。
「〜しているところ、〜している」という躍動的な表現をすることができます。
動詞の原型で言うよりも、出来事が動いているような感じがするよね〜
例文
- She is singing.
- 彼女は今、歌っています。
- The children are playing in the park.
- 子供たちは公園で遊んでいます。
近い未来の予定
動詞の原型で表すよりも、~ing形で表すと今も続いているような印象があります。
この形を使うことで、話していることが「今」や「近い未来」に関連していることを相手に伝えることができます。
例文
- I am visiting my grandmother this weekend.
- 私はこの週末、祖母の家を訪れます。
- We are traveling to Kyoto next month.
- 私たちは来月、京都に旅行します。
ある期間にわたる行動
この表現は、強調する形容詞とセットで使うことで「〜してばっかりいる、ずっと〜している」と伝えることができます。
例文
- They are studying English this semester.
- 彼らはこの学期、英語を勉強しています。
- He is working at the Tokyo branch for three months.
- 彼は3ヶ月間、東京の支店で働いています。
alwaysとかを使ってうんざりしているような言い方に使えるよ!
進行形で使えない動詞
進行形には適さない動詞や状況があります。以下に、進行形にならないケースを詳しく説明します。
- 状態動詞: 進行形には通常使用されない動詞があります。これらは「状態動詞」と呼ばれ、感情、所有、感覚、思考などの状態を示す動詞です。
- 例: believe, know, like, love, hate, want, need, prefer, understand, remember, forget, belong, own, mean, seem, etc.
- しかし、文脈によっては、一部の状態動詞が進行形で使われることもあります。例えば、「I am loving this song!」のように、特定の瞬間の感情や反応を強調する場合などです。
- 抽象的な動詞: 一部の動詞は、具体的な行動を示すのではなく、抽象的な意味を持つため、進行形には適していません。
- 例: think (考えるという意味で), see (理解するという意味で), have (所有するという意味で)
- 感覚動詞: 五感を表す動詞の中には、進行形に適さないものがあります。
- 例: hear, see, smell, taste, feel (これらの動詞が感覚や知覚を示す場合)
- 継続的な状態を示す動詞: 一部の動詞は、その性質上、継続的な状態を示すため、進行形には適していません。
- 例: live (住むという意味で), owe (借りているという意味で)
- 特定の文脈や状況: 一般的な事実や習慣を示す文や、時間表やスケジュールを示す文では、進行形は使用されません。
その状況に躍動感があるかどうかがかなり重要で、必ずしもその動詞では現在形には使わないと言うことではありません。
一部の状態動詞や感覚動詞は特定の文脈やニュアンスに応じて進行形で使われることがあります。以下に、そのような動詞と例文を示します。
- I'm having a good time.
- 私は楽しい時間を過ごしています。
- I'm seeing a doctor tomorrow.
- 私は明日、医者に診てもらいます。
こんな感じで、その文章に躍動感が伝えられるような場合は、現在形でも使えます!
現在完了形
英語初心者の誰もが躓くこの現在完了形。それもそのはず、日本語にはこう言う考え方がないので、慣れるまでちょっと大変です。
が、ここもわかりやすく解説しますので、安心してください。
まず、現在完了形は、過去の出来事と現在の状況や時間との関連を示すための文法形式です。
現在完了形は「have/has + 過去分詞」の形で作られます。
実際の形はこんな感じ。
- 肯定文: 主語 + have/has + 過去分詞
- 例: "I have finished my work."
- 否定文: 主語 + have/has + not + 過去分詞
- 例: "She has not arrived yet."
- 疑問文: Have/Has + 主語 + 過去分詞
- 例: "Have you seen this movie?"
現在完了形を使う場面は4つあります。
直近に起こった出来事
この表現は、「ちょうど〜した」とか「もうすでにしちゃった」ことを言いたいときに使えます。
例文
- She has just finished her homework.
- 彼女はちょうど宿題を終えました。
- It has started raining.
- 雨が降り始めました。
この表現とセットで使える相性のいい単語が"Just","Already","Yet"です。「ちょうど」とか「すでに」「もう」と言う意味の単語なので、一緒に覚えといてください。
これらの単語を使うことで、より強調して表現することができるよ!
過去にしたことがある経験
次に、過去に一度でも経験したことがあることを言いたい時の表現です。
例文
- I have been to France twice.
- 私はフランスに2回行ったことがあります。
- They have tried sushi before.
- 彼らは以前に寿司を食べたことがあります。
ここでセットで使える単語が、"ever""never"です。「今までに〜」とか「今までにいちども」と言う強調する表現です。
これもセットで覚えておきましょう!
ちなみにこの表現で「行ったことがある」と言いたい時は、"go"の過去分詞の"gone"ではなく"be動詞"の過去分詞の"been"を使いましょう。
"gone"を使ってしまうと、行ったっきりになって帰ってこないと言う意味になってしまいます。
"be動詞"には、その場所にいると言う意味もあり、現在完了形で表すと、「そこにいたことがある」=「行ったことがある」と言う意味で使われます!
ずっと継続している
ある過去の時点からずっと〜していると言う表現を使いたいときに使える表現です。
例文
- She has lived in Osaka for 10 years.
- 彼女は10年間大阪に住んでいます。
- We have known each other since childhood.
- 私たちは子供の頃からお互いを知っています。
いつからか、どのくらいという具体的な時期を言うことが重要です。期間がないと、別の意味として捉えられてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
期間のfor,起点のsince
継続を表現する現在完了形とコンビを組む単語がこの"for"と"since"です。
例文の通り、"for"は「期間」"since"は「起点」を表します。
どのくらいやっているのかは"for"、いつからやっているかは"since"を使ってください。
結果
過去の出来事が今の結果を表す表現としても使われます。
例文
- He has broken his leg, so he can't play soccer.
- 彼は足を骨折したので、サッカーができません。
- They have missed the train, so they will be late.
- 彼らは電車に乗り遅れたので、遅れます。
例文のように、過去に怪我をしたり電車に乗り遅れたと言う出来事がそれぞれの今の結果につながっていますよね?
こう言う表現を使うときは現在完了形を使って表します。
ネイティブの意識
ネイティブスピーカーが現在完了形を使う感覚として、現在完了形は過去の出来事と現在の状態や時間との関連性を強調するために使用されます。
要は過去の出来事が現在にどのような影響を与えているか、または過去の出来事と現在との関連性を示すために現在完了形を使います。
以下に、単なる過去形と現在完了形を使った例文を提供します。
- I ate breakfast.
- 私は朝食を食べました。
- I have eaten breakfast.
- 私は朝食を食べました(そして、今はお腹がいっぱいです)。
- She visited Paris.
- 彼女はパリを訪れました。
- She has visited Paris.
- 彼女はパリを訪れたことがあります(そして、その経験が彼女に影響を与えているかもしれません)。
- They missed the bus.
- 彼らはバスに乗り遅れました。
- They have missed the bus.
- 彼らはバスに乗り遅れました(そして、今はバスを待っているか、別の交通手段を探しているかもしれません)。
このように、現在完了形は過去の出来事と現在の状態や時間との関連性を強調するために使用されます。
イメージとしては、「過去形=過去の出来事」、「現在完了形=現在にどう言う影響があるか」
ネイティブスピーカーは、この関連性を強調したい場合や、過去の出来事が現在にどのような影響を与えているかを示したい場合に現在完了形を選びます。
ちなみに以下の文章は不自然な表現となります。
- "I have visited Tokyo last year."
- 正しい形: "I visited Tokyo last year."
- "She has eaten sushi yesterday."
- 正しい形: "She ate sushi yesterday."
- "They have gone to the museum on Monday."
- 正しい形: "They went to the museum on Monday."
- "We have seen that movie in 2020."
- 正しい形: "We saw that movie in 2020."
これらの例文のように、「last year」、「yesterday」、「on [specific day]」、「in [specific year]」などの特定の過去の時点を示す表現と現在完了形を組み合わせると、文が不自然になります。このような場合、単純な過去形を使用するのが適切です。
いろんな完了形
実は完了系には現在完了以外にも形があります。
- 過去完了形
- 助動詞+完了形
- 現在完了進行形
この3つがありますが、それぞれわかりやすく解説しますね!
過去完了形
過去完了形は、ある過去の時点よりも前に完了していた出来事や状態を示す文法形式です。
簡単に言うと、「あることが起こる前に、もう別のことが終わっていた」という意味だね。
過去完了形は「had」という単語と、動詞の「過去分詞形」を組み合わせて作ります。 例: had + 過去分詞(例: gone, seen, done)
例文
- Before I went to bed, I had finished my homework.
- 日本語訳: 私が寝る前に、宿題はもう終わっていました。
- 説明: この文では、「寝る」という行動の前に、「宿題を終わらせる」という行動が完了していたことを示しています。
- She had never eaten sushi before she visited Japan.
- 日本語訳: 彼女は日本を訪れる前に、寿司を食べたことがありませんでした。
- 説明: この文では、「日本を訪れる」という出来事の前に、「寿司を食べる」という経験がなかったことを示しています。
過去完了形を使うときは、時間の流れをイメージするとわかりやすいです。
時間の線を想像して、2つの出来事があるとします。
1つ目の出来事(過去完了形で表される出来事)が先に終わり、その後に2つ目の出来事が起こるという流れです。
助動詞+完了形
助動詞+完了形は、可能性や仮定、助言などのニュアンスを持つ完了形を示す時に使用します。
簡単に言うと、「〜したかもしれない」「〜すればよかった」などの意味を表す時に使います。
助動詞(could, would, should, might など)+ have + 動詞の過去分詞形を組み合わせて作ります。
例文
- 可能性を示す「might have」:
- 例文: "He might have missed the bus."
- 日本語訳: 彼はバスに乗り遅れたかもしれません。
- 説明: この文では、彼がバスに乗り遅れた可能性があることを示しています。
- 例文: "He might have missed the bus."
- 後悔や「〜すればよかった」という意味の「should have」:
- 例文: "I should have studied harder for the test."
- 日本語訳: もっとテストの勉強をしておけばよかった。
- 説明: この文では、テストの勉強をもっとしなかったことを後悔していることを示しています。
- 例文: "I should have studied harder for the test."
- 仮定や「もし〜ならば」の意味の「could have」:
- 例文: "If I had a map, I could have found the place."
- 日本語訳: 地図があれば、その場所を見つけられたのに。
- 説明: この文では、地図があれば場所を見つけられた可能性があったことを示しています。
- 例文: "If I had a map, I could have found the place."
助動詞+完了形を使うときは、過去の出来事に対する考え方や感じ方を伝えることができます。
たとえば、「〜したかもしれない」という不確かな感じや、「〜すればよかった」という後悔の気持ちなどを表現するのに役立ちます。
助動詞の過去形ってイメージするとわかりやすいかもね!
現在完了進行形
現在完了進行形は、過去から現在まで続いている行動や状態を示す文法形式です。
簡単に言うと、「〜している最中」「〜しているところ」という意味を表す時に使います。
現在完了進行形は「have/has」と「been」と、動詞の「-ing形」を組み合わせて作ります。 例: have/has + been + 動詞の-ing形(例: doing, playing, studying)
例文
- I have been reading a book.
- 日本語訳: 私は本を読んでいるところです。
- 説明: この文では、私が本を読み始めてから現在まで、読書を続けていることを示しています。
- She has been playing the piano for two hours.
- 日本語訳: 彼女は2時間ピアノを弾いています。
- 説明: この文では、彼女が2時間前からずっとピアノを弾き続けていることを示しています。
現在完了進行形を使うときは、時間の流れをイメージするとわかりやすいです。
ある行動が過去に始まり、その行動が現在も続いているという流れを示すことができます。
例えば、朝からずっと雨が降っている場合や、1時間前からずっと音楽を聴いている場合など、行動や状態が継続していることを強調するのに役立ちます。
未来形
未来形は、未来に起こるであろう出来事や状態を表す時に使用されます。
例えば、「彼は明日パーティーに行くだろう」や「私たちは来週結婚する予定だ」といった文は、未来の予定や出来事を示しています。
「これから〜する」という意味を表す時に使うよ!
will + 動詞の原形
一般的な未来の出来事や予測を示す時や意思表示で使います。
例文
- I will call you later.
- 後であなたに電話します。
- They will travel to Europe next summer.
- 彼らは来夏、ヨーロッパへ旅行する予定です。
"Will"の使い方のイメージとしては、未来の出来事を明確にイメージできている場面で使います。また、その場でパッと決めた意思表示などにも使います!
咄嗟に決めた「後でやるよ」は"will"だね。
be going to + 動詞の原形
この形は、すでに決めている未来の計画や意図を示す時に使います。
また、"go"と言う動詞が使われているので、状況が"to"より後に続く文章に向かっていくようなイメージです。
例文
- She is going to bake a cake for her brother's birthday.
- 彼女は弟の誕生日にケーキを焼くつもりです。
- We are going to watch a movie tonight.
- 私たちは今夜、映画を見るつもりです。
ニュアンスとしては、「目にみえる原因(〜しそう)」とか「意図(〜するつもり)」と言う感じで使えると自然ですね。
"will"と"be going to"の違い
特に初心者の方に向けてですが、この違いについて話すときに考えるくらいならどっちでもいいので、とにかく話したほうが良いくらいの問題です。
とはいえ、両者には違いがあるので、説明しますね!
"will"は、未来のことを予想する時や、その場で急に決めたことを表す時に使います。
- I think it will rain tomorrow."
- 明日、雨が降ると思う。
- Oh no! I forgot my wallet. I will pay you back later.
- ああ、財布を忘れた。後で返すね。
例えばこんな文章は、明日のことを予想したり、とっさに決めた事を言う際に使ってますね。
それに対して、"be going to"は、前もって計画していることや、すでに決めている意図を表す時に使います。
- I am going to study abroad next year.
- 来年、留学するつもりだ。
- She is going to buy a new car soon.
- 彼女はもうすぐ新しい車を買うつもりだ。
もうすでに決めている計画や、意図を示す際に使います。
一応このような違いはありますが、どっちを使ったからと言って大きな間違いはないので余裕があれば覚えましょう!
ぶっちゃけネイティブもあんま気にしないよ!
進行形を使って未来を表す
この形は、近い未来の確定的な予定や計画を示す時に使います。特に、すでに計画されていることや、確実に起こることを表現するのに役立ちます。
基本形はbe (am/is/are) + 動詞の-ing形で作ります。
イメージとしては、カレンダーや手帳に予定を書き込んで、それを友達に見せるような感じです。
例文
- I am playing soccer with my friends tomorrow.
- 日本語訳: 私は明日、友達とサッカーをする予定です。
- 説明: この文では、明日サッカーをするという予定がすでに決まっていることを示しています。
- We are visiting our grandparents this weekend.
- 日本語訳: 私たちはこの週末、祖父母の家を訪れる予定です。
- 説明: この文では、この週末に祖父母の家を訪れるという予定がすでに決まっていることを示しています。
直近の未来のことを話すときに使うよ。
be going toとの違い
"be going to"との違いは、意外とはっきりしています。
- "be going to":
- 何を使うの?: これからの計画や意図、または確実性が高い予測を示す時に使います。
- イメージ: 旅行のバッグを準備して、計画を立てているような感じ。
- 例: "I am going to study for the test tonight."(今夜、テストの勉強をするつもりだ。)
- 説明: この文では、今夜テストの勉強をするという意図や計画を示しています。
- "be ~ing" (未来の進行形):
- 何を使うの?: 近い未来の確定的な予定やアポイントメントを示す時に使います。
- イメージ: カレンダーや手帳に予定を書き込んで、それを友達に見せるような感じ。
- 例: "I am meeting my friend at the cafe at 3pm."(午後3時にカフェで友達と会う予定だ。)
- 説明: この文では、午後3時にカフェで友達と会うという確定的な予定を示しています。
覚え方のポイント:
"be going to"は、これからの計画や意図、または確実性が高い予測を示す時に使います。
"be ~ing"は、すでに計画されている未来の予定やアポイントメントを示す時に使います。
どのくらいの未来を指すか、その予定の確実性がどのくらい高いかで、使い分けができます。
will + 進行形
この形は、未来の特定の時点で進行中の行動や状態を示す時に使います。つまり、未来のある時点で「〜している最中」という意味を伝えたいときにこの形を使います。
イメージとしては、未来のある瞬間に、止まることなく動いている電車を想像してみてください。その電車はその瞬間も動き続けています。
例文
- This time tomorrow, I will be flying to Okinawa.
- 日本語訳: 明日のこの時間、私は沖縄へ飛んでいる最中です。
- 説明: この文では、明日の特定の時間(この時間)に、沖縄への飛行中であることを示しています。
- At 7pm tonight, they will be having dinner.
- 日本語訳: 今夜の7時に、彼らは夕食を食べている最中です。
- 説明: この文では、今夜の7時に、彼らが夕食を食べていることを示しています。
ちなみにこの形には特徴があって、"will"を使うことで進行形だけを使った表現よりも距離感が生まれますよね?
なので、この表現は丁寧な表現として捉えられます。特に疑問系で使うので、目上やお客様対応の時に使うと好印象を与えられます。
"be to"
"be to"を使っても未来を表現できます。
この表現のイメージは、「〜することになっている」「〜するように」などの進むべき道を指し示すような表現です。
例文
- You are to complete this task by tomorrow.
- あなたはこのタスクを明日までに完了させるように指示されています。
- They were never to see each other again.
- 彼らは二度とお互いに会うことはなかった。
このように必然性を伝えるような場面で使えます。
仮定法
仮定法は、実際には存在しない、または実現しない可能性、状況、または希望を表現するための文法形式です。
つまり、「もし〜ならば」「〜したらよかったのに」といった仮想の状況を話すときに使います。
夢や想像の中での出来事を話すような感じだね。
例文
- If I were rich, I would travel around the world.
- 日本語訳: もし私がお金持ちだったら、世界中を旅行するのに。
- 説明: この文は、現在お金持ちでないが、もしお金持ちであれば世界中を旅行するという仮想の状況を示しています。
- I wish I could speak English fluently.
- 日本語訳: 英語を流暢に話せたらいいのに。
- 説明: この文は、現在英語を流暢に話せないが、話せたらいいなという希望や願いを示しています。
仮定法は、現実とは異なる仮想の状況や希望を表現するための文法形式です。
この形を使うことで、自分の願いや夢、または「もし〜ならば」という仮想の状況を相手に伝えることができます。
仮定法で使える表現
仮定法には、"wish"を使ったり、文頭に"if"を使って表現しますが、そのほかにも使える表現があるので、紹介しますね!
- if only ~
- 説明: 強い希望や後悔を表現する時に使います。
- 例文1: "If only I had studied harder for the test."
- 日本語訳: もっとテストの勉強をしていたらなあ。
- 例文2: "If only she could come to the party."
- 日本語訳: 彼女がパーティーに来られたらなあ。
- as if ~
- 説明: ある状況が実際とは異なるように見えることを示す時に使います。
- 例文1: "He talks as if he knows everything."
- 日本語訳: 彼は何でも知っているかのように話す。
- 例文2: "She looks as if she hasn't slept in days."
- 日本語訳: 彼女は何日も寝ていないかのように見える。
- Suppose/Imagine ~
- 説明: 仮定や想像を表現する時に使います。
- 例文1: "Suppose you won the lottery. What would you do?"
- 日本語訳: もし宝くじに当たったら、どうする?
- 例文2: "Imagine you could fly. Where would you go?"
- 日本語訳: 飛べると想像してみて。どこに行く?
- it's time ~
- 説明: ある行動をするのが適切な時であることを示す時に使います。
- 例文1: "It's time we left for the airport."
- 日本語訳: もう空港に向かう時間だ。
- 例文2: "It's time you went to bed."
- 日本語訳: もう寝る時間だよ。
- but for ~:
- 説明: この表現は「〜がなければ」という意味で、あるものや状況がなければ別の結果になったであろうことを示す時に使います。
- 例文1: "But for the rain, we would have had a picnic."
- 日本語訳: 雨がなければ、私たちはピクニックをしたのに。
- 例文2: "But for your help, I couldn't have finished the project."
- 日本語訳: あなたの助けがなければ、私はプロジェクトを終わらせることができなかったでしょう。
- if it were not for ~:
- 説明: この表現も「〜がなければ」という意味で、あるものや状況がなければ別の結果になったであろうことを示す時に使います。"but for ~" と同じ意味ですが、より詳細に表現されています。
- 例文1: "If it were not for the rain, we would have gone to the beach."
- 日本語訳: 雨がなければ、私たちはビーチに行ったのに。
- 例文2: "If it were not for your advice, I would have made a big mistake."
- 日本語訳: あなたのアドバイスがなければ、私は大きな間違いをしていたでしょう。
また、過去あった出来事で、「こうしてればこうなってただろうなぁ」って言いたい時の表現もあります。
それが、"could have", "might have", "would have"です。
どれも過去の出来事に対して、「〜できたのに」「〜したかもしれない」「〜しただろう」と仮定の話をすることができます。
例文
- could have:
- 説明: この表現は「〜することができたのに」という意味で、過去に可能性があったが実際にはしなかった行動を示す時に使います。
- 例文1: "If I had known about the party, I could have come."
- 日本語訳: パーティーのことを知っていたら、来ることができたのに。
- 例文2: "She could have passed the exam if she had studied harder."
- 日本語訳: もっと勉強していたら、彼女は試験に合格できたのに。
- might have:
- 説明: この表現は「〜したかもしれない」という意味で、過去の未確定の出来事や可能性を示す時に使います。
- 例文1: "If you had called me, I might have picked you up from the station."
- 日本語訳: 私に電話していたら、駅まで迎えに行ったかもしれない。
- 例文2: "He might have been successful if he had tried."
- 日本語訳: 彼が試みていたら、成功していたかもしれない。
- would have:
- 説明: この表現は「〜しただろう」という意味で、過去の仮定の状況下での結果を示す時に使います。
- 例文1: "If it had rained, we would have stayed at home."
- 日本語訳: 雨が降っていたら、私たちは家にいただろう。
- 例文2: "She would have been happier if he had been there."
- 日本語訳: 彼がそこにいたら、彼女はもっと幸せだったでしょう。
ここまでの表現ができるようになったらもう完全にネイティブレベルです。
まずは、上の方で紹介した表現を自然と使えるように練習しよう!
すぐに上達するコツは、毎日独り言のように言ってればすぐに使えるようになるよ!
時制を一致させる
英語では、主文の動詞の時制に応じて、従属節の動詞の時制も変わることがあります。
特に、過去の出来事や状況を報告する文(例: "John said")の後に続く従属節では、動詞は過去形になることが一般的です。
例文
- 現在形 → 過去形
- 例文1: "He says he is tired." → "He said he was tired."
- 日本語訳: 彼は疲れていると言っている。 → 彼は疲れていると言った。
- 例文2: "She thinks she has lost her keys." → "She thought she had lost her keys."
- 日本語訳: 彼女は鍵をなくしたと思っている。 → 彼女は鍵をなくしたと思った。
- 例文1: "He says he is tired." → "He said he was tired."
- 現在完了形 → 過去完了形
- 例文1: "He says he has never been to America." → "He said he had never been to America."
- 日本語訳: 彼はアメリカに行ったことがないと言っている。 → 彼はアメリカに行ったことがないと言った。
- 例文2: "She thinks he has finished his homework." → "She thought he had finished his homework."
- 日本語訳: 彼女は彼が宿題を終わらせたと思っている。 → 彼女は彼が宿題を終わらせたと思った。
- 例文1: "He says he has never been to America." → "He said he had never been to America."
このように、報告文の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去の形に変わることが一般的です。
しかし、普遍的な事実や変わらない状況を表す場合は、時制の一致のルールが適用されないこともあります。
今でも成り立っていることには、時制を一致させない時もあるよ
例文
- 普遍的な事実:
- 例文1: "He said that the sun rises in the east."
- 日本語訳: 彼は太陽は東から昇ると言った。
- 説明: 太陽が東から昇ることは普遍的な事実であり、これは変わりません。そのため、従属節の動詞は現在形のままです。
- 例文1: "He said that the sun rises in the east."
- 変わらない状況や感情:
- 例文2: "She said that she loves chocolate."
- 日本語訳: 彼女はチョコレートが好きだと言った。
- 説明: 彼女のチョコレートへの愛情は変わらない状況や感情を示しています。このような感情や好みに関する文は、時制の一致のルールが適用されないことがあります。
- 例文2: "She said that she loves chocolate."
日本語でも、「誰々がなんとかだったって言ってたなぁ」と両方過去形で話すこともあれば、「誰々がなんとかだよって言ってた」みたいにどっちかが過去形でどっちかが現在形で話すこともあるよね。それと全く同じ。
まとめ
英語の時制については以上です。
日本語で考えてみれば、イメージしやすいのが時制。
まとめると英語には以下の時制の種類があります。
- 現在形
- 過去形
- 進行形
- 完了形
- 未来形
この形を覚えた先に、仮定法や時制を一致させるという応用の形があります。
まずは、基本を覚えるようにしましょう!
最後に英語は、日本語訳で覚えるのではなく、イメージで覚えると定着しやすくなり、自然な英語を話せるようになります。
最初は慣れるまで大変ですが、英語を英語の感覚で身につけられると、よりネイティブのような英語を話せるようになるので、初めの段階でその感覚を身につけましょう!