名詞ってものの名前を覚えるだけじゃないの?
可算・不可算名詞ってなに?
こんな悩みを抱えている人向けの記事です。
ほとんどの英語初心者がやっている英語の覚え方として、その単語の意味や使い方だけを覚えています。
しかし、本当に覚えなきゃいけないのはその本質です。要は動詞の使い方で、どういうふうに使われるのかを理解しましょう!
この記事でわかることこんな方におすすめ
- 名詞のイメージがわからない人
- 名詞を適切に使えない人
- 英語の基礎を固めたい人
勉強嫌いな僕がワーホリ経験を通して、独学で英語を習得し外国にある子会社の社員と英語で仕事をしています。
名詞にはたくさんの種類があるけど、しっかり覚えよう!
名詞の使い方がわかれば、中級者への第一歩だね
3つの論点
まず名詞には3つの論点があります。
- 数えられるか数えられないか
- 単数か複数か
- どう言った文脈の意味を持たせたいか
ここでは、あえて簡単な言葉を使って説明しますね。可算名詞とか不可算名詞って使ったらもうやる気無くなっちゃいますもんね。
数えられるか数えられないか
この判断として、はっきりとした形があるかがポイントとなります。
結論、その単語を聞いて一つの形を想像できたらそれは数えられる名詞で、そうでなければ数えられない名詞です。
例えば、猫とか犬とかはその言葉を聞いたら形を想像できますよね?
では、水とか霧とかはどうでしょうか?はっきりとした形って想像できないですよね?もっと言ったら他の人と比べて、共通の認識で同じ形を想像できないですよね?
そういう名詞は数えられない名詞となります。
ちょっとややこしいのは、チーズとかパンも数えられない名詞になります。どうしてかというと、チーズとかパンっていろんな形がありますよね?
チーズだったら、粉末とか固形とか。パンであれば、切られたパンとかフランスパンのように長かったり。
要は、明らかに形が決まっているかどうかで決まります!
単数か複数か
数えられる名詞のうち、単数か複数かは英語を正しく話すには必要な判断です。
単数には名詞の前にaがつき、複数の場合は名刺の後にsがつきます。この形については例外があるので後ほど説明します。
ぶっちゃけ、言いたことを伝えるだけならaがついてなくてもsがついてなくても伝わります。
でも、ネイティブにとってはかなり不自然な印象を与えます。
自然な英語を話したければ、しっかり覚えようね
どう言った文脈の意味を持たせたいか
名詞の数え方
数えられる名詞と数えられない名詞には、表現の違いがあります。
数えられる名詞(可算名詞) | 数えられない名詞(不可算名詞) |
I have a cat | ❌ I have a water |
I have cats | ❌ I have waters |
I have many cats | I don't have much water |
I have a few cats | I have a little water |
上でも説明しましたが、数えられる名詞にはaとかsがつきますが、数えられない名詞にはつきません。
もう一つ違いがあって、それは多い少ないを表す単語が違うという点です。
数えられる方はmany a few、数えられない方は much a littleを使います。
逆で使っちゃうと不自然だから気をつけてね
数えられない名詞の数え方
waterとかcoffeeは数えられない名詞として区分されますが、その名詞の数え方があるので紹介します。
- Can I have a glass of water?
- 水一杯もらえますか?
- Two pint of beer, please.
- ビール2杯お願いします
- Did you eat 2 piece of cake already?
- もう二つもケーキ食べたの?
数えられない名詞は、その単語では数えられないですが、日本語で言う単位や入れ物ごとの単語を使って数えます。
ここも例外があるから、余裕がある人は覚えてね
使い方や場面によっては、加算・不可算両方で使える単語があります。そして、その意味がかなり異なるので、例文を見てください。
臨機応変に対応できる名詞
- There is a room for you to sleep
- その部屋で寝ていいですよ
- Would you like to have room for cream?
- クリームのための余裕空けときましょうか?
- This apartment has 3 bed rooms
- この家に、寝室が3つあります。
こんな感じで一つの名詞ですが、使い方で表現が広がりますね。
中級者以上の方はぜひ覚えてより自然な英語を身につけましょう!
名詞の後ろにつけるsについて
数えられる名詞の後にはsをつけると説明しました。
しかし、名詞の終わり方によって、その付け方が異なるので説明しますね!
語尾 | 変化の仕方 |
---|---|
sがつく名詞 | dog⇨dogs, cat⇨cats |
esがつく名詞(s,sh,ch,x,oで終わる名詞) | bus⇨buses, dish⇨dishes, box⇨boxes |
iesがつく名詞(子音+yで終わる名詞) | story⇨stories, baby⇨babies |
vesがつく名詞(f,feで終わる名詞) | leaf⇨leaves, thief⇨thieves |
pianosになったり、roofsになったり例外もあるから
こればっかりは覚えるしかないんだけどねぇ。。
限定詞
限定詞とは、後ろにくる名詞を限定する英語です。
例えば、数量はどのくらいか、どのものを指すのか等を特定してくれるものです。
具体的にこれくらいの種類があります。
ポイント
- a(an)
- the
- some
- any
- no
- all, every, each
- both, either, neither
- this, that
a(an)
"a""an"は単数形の単語と一緒に使います。次で説明する"The"と異なるのは、どちらも一つのものを指すものですが、"a""an"は抽象的な印象です。
初めて話題に持ち出す場合
- I bought a iPhone recently. It was pretty expensive though.
- 最近アイフォン買ったんだけど、結構高かったんだけど。。
- One of my friend got a girl friend these days.
- 友達が最近彼女できたんだって。
特徴としては、「初めてその話題を持ち出した時」を表現する時に使います。
最初に話題に持ち出した後は、省略して代名詞を使ったり"The"を使って話せるよ
特定のものを指していない
- I wanna have a dog as pet
- ペットとして犬飼いたいな
- Can I have an apple?
- りんご一個もらえる?
「いっぱいある中のどれか一つ」を表現する時に使います。
犬やりんごはいっぱいある中のどれか一つを指しているから"a"を使うよ
The
"The"を一言で表すと「特定のもの」「限定された1つのもの」です。
その使い方やシチュエーションを紹介するね!
文脈から特定できる
- Do you remember the guy we met yesterday?
- 昨日あったあの男覚えてる?
- I got a new laptop. The thing is pretty high performance.
- 昨日パソコン買ったんだ。その性能がめっちゃ良くて。
前の文章や、お互いに認識が合っているものを指す時に使えます。ここで、"a"を使っちゃうと抽象度が高くなってしまうので、どのことを指しているのかが不明確になっちゃいます。
なので、特定の何かやお互いに認識が同じものについて話すときは"The"を使いましょう!
その場の状況から特定できる
- Can you pass me the salt?
- 塩取ってくれる?
- Hey, Look at the jacket. Looks good.
- あのジャケット見て、かっこいいね
初めにそのものについて話す場合でも、その場の状況からして一つのものしか特定できない場合にも使えます。
常識的に一つしかない場合
- Which one is the button of the toilet?
- トイレの電気ってどれ?
- 70% of the body is made of water
- 体の70%は水でできてる
常識的に考えて一つしかないものについても"The"が使えます。
一つ目のボタンもトイレもその家には一つしかないですよね?だからが"The"使えます。
1つにまとまるグループ
- There is the dolphins over ther
- あそこにイルカがいるよ!
グループや何かの集合体を一つのまとまりとして、呼ぶ場合に"The"を使います。
国名で"The United State"や"The Philippines"は"The"がつきますが、他の国はつきませんよね?
これも一つのグループとしてカウントしているからです。
アメリカの場合は、複数の州"state"が集まって、そのグループを指しているから"The United State"。
これがわかっていないと、基本的な文法がわかってないという印象を与えます。
"The"は特定の何かを指す場合や、グループを一つにまとめて呼ぶ時に使うよ!
Some
"Some"の使い方のイメージとしてはぼんやりと数や量を特定しない場合に使います。
例文
- Would you like some tea?
- お茶入りますか?
- I bought some apples.
- 何個かりんご持ってきたよ
はっきりと明確に数はわかんないけど、とりあえずいくつかって時に使います。
人に何かを勧める時にも使えるよ!
Any
"Any"は、何かあるかどうか不明確な場合や、選択の幅を問わない場合に使います。
相手に選択の自由を与えるようなイメージですね。
例文
- Do you have any questions?
- 何か質問ありますか?
- Please let me know if you have any concerns
- 困りごとがあればいつでも教えてね。
「どれでも」とか「どんな」みたいに訳せるかな。
"Some"と"Any"の違い
"Some"と"Any"はよく使い方が紛らわしくて、間違いやすい単語ですが、明確な違いがあるので、それぞれの文章でわかりやすく違いを説明します。
- 肯定文での使用
- Some: 肯定文で一般的に使用されます。具体的な数や量を指さない場合に使います。
- I have some friends in New York. (私はニューヨークに友人がいる。)
- Can I have some water? (水を少しもらえますか?)
- Any: 肯定文での使用は限定的で、通常は「どれでも」「何でも」という意味での選択の自由度を強調する場合に使います。
- You can choose any color you like. (好きな色を選んで良いです。)
- Some: 肯定文で一般的に使用されます。具体的な数や量を指さない場合に使います。
- 否定文での使用
- Some: 通常、否定文での使用は少ないです。
- Any: 否定文でよく使用されます。何も...ない、という意味になります。
- I don't have any money. (私はお金を持っていない。)
- She doesn't eat any meat. (彼女は肉を全く食べない。)
- 疑問文での使用
- Some: 疑問文での使用は、答えが「はい」であることを期待する場合や、提案・申し出の際に使われます。
- Would you like some tea? (お茶を少しいかがですか?)
- Any: 疑問文での一般的な質問に使われます。答えが「はい」でも「いいえ」でもよい場合に使います。
- Do you have any pencils? (鉛筆は持っていますか?)
- Are there any apples left? (リンゴは残っていますか?)
- Some: 疑問文での使用は、答えが「はい」であることを期待する場合や、提案・申し出の際に使われます。
"some" は基本的に肯定文や、疑問文での申し出・提案に使われることが多いです。一方、"any" は否定文や、特定の期待なく質問をする疑問文での使用が一般的です。状況や文脈に応じて、これらの単語を使い分けることで、より自然な英語表現が可能となります。
No
"No"は何もない、という意味を強調する場合に使います。
例文
- I have no idea.
- 全くわかんないな。
- There's no water in the bottle.
- 水が全く入ってない。
"No"を使った文は肯定文の形をとるけど、意味は否定的です。
All, Every, Each
All
あるグループや集合の中のすべての要素や個体を指します。
例文
- All students must submit their assignments.
- すべての生徒は課題を提出しなければならない。
- All of the books were sold out.
- すべての本が売り切れた。
"All" の後ろに "of" を使う場合、具体的な名詞や代名詞が続くことが多いです。
例: All of them, All of the apples
Every
ある集合やグループを構成する個々の要素や個体を一つ一つ指しますが、全体としても捉えられます。
例文
- Every student needs a textbook.
- すべての生徒は教科書が必要だ。
- I exercise every morning.
- 私は毎朝運動する。
"Every" は、繰り返しの状況や一般的な事実を示す際によく使われます。また、"Every" の後に直接名詞が続くことが一般的です。
Each
ある集合やグループを構成する個々の要素や個体を、一つ一つ個別に指します。
例文
- Each student has a different opinion.
- それぞれの生徒は異なる意見を持っている。
- She gave each child a balloon.
- 彼女は子供たち一人一人に風船をあげた。
"Each" は、個々の要素や個体に焦点を当てたい場合や、等しさや公平性を強調したい場合に使われます。
"Each" の後ろに "of" を使うこともできますが、その後に具体的な名詞や代名詞が続きます。
例: Each of the students, Each of them
まとめ
- "All" は全体を指す場合に使います。
- "Every" は全体の中の個々を指す場合や繰り返しの状況を示す場合に使います。
- "Each" は個々を強調して指す場合に使います。
Both, Either, Neither
Both
2つの要素や個体の両方を指します。
例文
- Both restaurants are good.
- 両方のレストランは良い。
- She speaks both English and Spanish.
- 彼女は英語とスペイン語の両方を話す。
"Both" の後ろに "of" を使うこともできますが、その後に具体的な名詞や代名詞が続くことが一般的です。
例: Both of the restaurants, Both of them
Either
2つの選択肢のうちのどちらか一方を指します。
例文
- You can have either coffee or tea.
- コーヒーか紅茶、どちらかを選んで良いです。
- Either answer is acceptable.
- どちらの答えも受け入れ可能です。
"Either" の否定形として "Neither" があります。また、"Either" の後ろに "of" を使うこともできますが、その後に具体的な名詞や代名詞が続くことが一般的です。
例: Either of the answers, Either of them
Neither
2つの選択肢のどちらも〜ない、という意味を持ちます。
例文
- Neither option is good.
- どちらの選択肢も良くない。
- I like neither coffee nor tea.
- 私はコーヒーも紅茶も好きではない。
"Neither" の後ろに "of" を使うこともできますが、その後に具体的な名詞や代名詞が続くことが一般的です。
例: Neither of the options, Neither of them
また、"neither... nor..." の形で2つの要素を否定する際に使うこともできます。
代名詞
代名詞は、名前や名詞の代わりに使う言葉です。英語における代名詞は、文中で何を参照しているのか、その役割によって異なる形になります。
代名詞の数は7つです。それぞれ文中で形が変化しますが以下で説明します!
見たことあるかもしれないけど、これはかなり重要なので、絶対に覚えよう!
主格(〜は) | 所有格(〜の) | 目的格(〜に・を) | 所有代名詞(〜のもの) | -self形(〜自身) |
---|---|---|---|---|
I | my | me | mine | myself |
you | your | you | yous | yourself |
he | his | him | his | himself |
she | her | her | hers | herself |
it | its | it | --- | itself |
we | our | us | ours | ourselves |
they | thier | them | thiers | themselves |
所有格
所有格では、よく「's」が使われるよ。
例えば、Jun'sとかね。よく目にするのは、「MacDonald's」とかもそうだね。基本的には、この後に場所の名詞が来るんだけど、省略することもできるよ。
その時は、〜とこって感じで訳せるよ。だからおばあちゃん家って言いたかったら、「Grandmather's」で通じるよ!
上級者向け
所有格で似てる表現で、of~って表現が使われるよ。例えば、my friend じゃなくてfriend of mineって感じでね。
じゃあこの二つって何が違うって?それは意識が違うイメージですね。
この二つを比べてみましょう!
- She is my friend
- She is a friend of mine
どっちも私の友達って意味ですが、違いを説明するとしたら、1はfriendの前にmyが来ているから限定的な意味。
だけど、2は友達って単語を私のものという説明的な意味なので、いっぱいいるうちの一人ってニュアンス。
itの便利な使い方
itは英語を話す上でかなり便利な単語です。
ここで例文を紹介するね
例文
- What is that?
- It's a bottle opener
- How did you like the country
- It was great country, I liked it a lot
itは受ける単語ですね。例文のThatとかthe countryという単語を受けて、答えるのに代名詞として使ってます。
日本語では、それはボトルオープナーだよっていう時、「それ」って省略しちゃいますが、英語では基本的には主語を使うのが絶対条件なので、そんな時に使えるのがこの便利な「it」。
日本語では、つい省略しちゃう主語とか、そもそも主語を使わないような状況でよく使うのも「it」。
これも例文を紹介するね
例文
- It's nice weather
- いい天気だね
- How's it going
- 調子どう?
- It's time to go home
- そろそろ帰る時間だね
日常でよく使うもう一つの表現が「Who is it?」
例えば、インターホンに出る時とか「誰ですか?」って聞きたい時は、この「Who is it?」を使います。
「Who are you」とは言いません。なぜなら、全く知らない人に「あんた誰?」って聞いてるようなニュアンスになるからです。
このようにitはかなり便利な単語です。
他にもTo不定詞を使ってネイティブっぽい話し方ができるよ!
「it」で始めた文章にto不定詞の文章をつなげると、言いたいことの幅がグッと増えますよ!
例文
- It will take 1 hour to get to the office
- オフィスまで1時間かかります。
- It's difficult to learn different language
- 他の言語を学ぶのは難しい。
この文章のコツとしては、まず思いついた感情とか状況を先に言っちゃいます。
最初の文章だと「It will take 1 hour(1時間かかる)」ですね。これに「to get to the office(オフィスまで)」のいうto不定詞の文章をつなげます。
動詞編の記事でも説明しましたが、英語は後ろから説明する言葉です。なので、先に状況や感情を言って、その後に説明のto不定詞をつなげます。
これでto不定詞版の完成です。
ちなみにitを説明するのは、to不定詞だけじゃなくて、主語から始まる普通の文章でもOKだよ!
動詞編で説明したように、英語は後ろから説明する言葉なのですが、この「it文」にももちろん使えます。
It' amazing the way you did(あなたの行動素晴らしかったよ)
みたいに普通の文章をつなげられるので、まずは自分が感じたことや思ったことを「it」を使って表現し、その後に何がそう感じさせたのかを説明できると、完全にitを使いこなせてます!
もう一つの便利な代名詞one
itの他に使えるone。これも、一つの文章の中に出てきた単語を別の言い方で言い表す表現として使えます。
日本語で言うところの「青いやつ」とか「古いやつ」みたいな感じ。
例文
- Since my laptop is broken, I'm going to get one.
- パソコン壊れちゃったから、買いに行こ
- Which one do you prefer? I prefer this one
- どっちが好み?こっちがいいな
例文の通り、出てきた単語の代名詞として使えるone。これはモノだけじゃなくて人を指す場合も使えますね。
「one」と「it」の違い
この違いは具体的なものを指しているか抽象的なものを指しているかの違いです。
例文
- I lost an umbrella, but I found it
- I lost an umbrella, but I found one
この違いは、「it」の方は、もともと持っていた傘を指しますが、「one」は傘全体を指します。なので、別の人の傘というイメージになります。
名詞についてはここまでです。ある程度イメージつきましたか?
ネイティブの感覚を覚えて自然な英語を話せるように、頑張りましょう!!